精神分析の口語版とも言われる、TA理論がベースになっている本。
歴史上の人物の精神分析や、様々な社会現象が、「万能感」と結びつけられて詳しく解説されていて、とても面白かった。
TAの実践編とも言えるかも知れない。
万能感は、「過剰支配」と「過剰適応」を生み出しているらしい。この理論からいくと、”C”のマイナスの要素。
どうやって、万能感を肥大させないようにするか、現実検討能力(A)をどうやったら高められるか、など、分かり易く書かれていて、わたしには興味深かった。是非実践してみたい。
ただ、この本は、「万能感」や「現実検討能力の低下」を徹底的に叩きあげる内容に仕上がっている。
とにかく、「万能感」がなくて、「現実検討能力」さえあれば良いというような誤解を受けてしまう。
たぶん、そこを切り口にして患者さんに介入することも出来るだろうし、一概に排除すれば良いとは言えないだろうな、、、となんとなく思った。
それに、著者が最後の方に書かれていた「みんな同じ」を否定する言説とちょっとだけ矛盾してるような気も(; ̄ー ̄)A
だけれど、着眼点が面白くて、とっても読み応えがあった。
人間関係の問題を考える時に、余裕が生まれそうな本。
オススメです☆
万能感―奢りと泣き寝入りのメカニズム
和田 迪子新潮社
新潮社
「万能感―奢りと泣き寝入りのメカニズム」のレビュー関連カテゴリ